今回は当社で導入した最新式の8色印刷機に伴い可能になった、写真やイラストなどの質感やイメージを、よりリアルで鮮明に伝える為の印刷方法と技術を紹介します。


高精細印刷
通常印刷では175線が主流でしたが、300線以上のものを高精細印刷と言います。普通の人の視力では、300線以上では網点を感じにくいため、網点の大きさによる弊害を除くことができます。





■特長1:表現力の向上

単位面積当たりの網点数が増えることで解像度が高くなります。これにより、絵柄の輪郭や模様などのより細かな部分の調子までも表現でき、よりリアルで質感の高い表現が可能になるのです。

■特長2:モアレ低減
網点同士の干渉により発生するモアレも、網点が小さくなることで少なくなったり見え難くなります。

■特長3:彩度の向上
まだはっきりと解明されていませんが、
・網点が目を刺激しなくなる。
・オプチカルドッドゲイン(光の吸収・反射で起きるドットゲイン)の量の増加。
・補色関係の小さな点が細るため。
などが原因だと言われ、彩度がはっきりと向上するという現象結果がでています。

■効果的な画像
着物、織物、毛皮、貴金属、自動車・オートバイ、家具、風景、楽器、陶器、建材など


FMスクリーニング印刷
通常印刷・高精細印刷では、スクリーン線数に応じた網点の大きさにより画像の濃淡を表現しますが、FMスクリーニング印刷ではスクリーン線数という概念はなく、疑似ランダムに配置された一定サイズの微小ドットの密度により画像の濃淡を表現します。

■特長1:高解像度による豊かな表現力
高精細印刷と同様に、高解像度による繊細な表現、質感・立体感・実在感などと、鮮やかな色合い・冴えが向上します。

■特長2:モアレが発生しない
微小ドットを使用するため、網点同士の干渉が原因のモアレは発生しません。

■特長3:低解像度による品質劣化が少ない
粗い解像度で出力しても品質劣化しにくいため、画像のデータ量を少なくでき生産性の向上が期待できます。また、印刷時に多少の見当ズレが発生しても目立ちにくいという特徴もあります。

■効果的な画像
着物、織物、毛皮、貴金属、自動車・オートバイ、家具、風景、楽器、陶器、建材など


HIFI印刷
通常の4色印刷では「減色混合」に基づき、4色のインクで刷り重ねることで全ての色を表現するものですが、色を重ねるごとに濁るため、鮮やかな色の再現性はよくありません。
また、テレビなどのモニターは「光の3原色」による「加色混合」のため、RGBの色を混ぜ合わせていくと白になり、濁った渋い色の再現性はよくありません。
HIFI印刷とは、これらの色の特長を活かし、「減色混合」が不得意とする鮮やかな二次色(2色のかけ合わせの色)、三次色(3色のかけ合わせの色)を論理的に解決する方法として、「光の3原色」の二次色を3色加えた7色で印刷する手法です。



■特長1:広い発色範囲
プロセス4色分解ではかけ合わせで再現していた二次色も、7色分解でRGBに相当する色は単色で再現できるため濁りがなく、通常印刷では不可能な高い明度・彩度で色を再現できます。

■特長2:広がる色の再現性
色の階調が2倍に広がることで、微妙な色表現が可能になり豊富な色再現感とボリューム感がでます。


■効果的な画像
着物、織物、新緑・紅葉・海中などの鮮やかな風景、鮮やかな色合いの果物・熱帯魚・動物など

※参考文献:玄光社「印刷ガイドブック 応用編」


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